○拝島大師旧本堂大黒さん奥に薬師如来・日光菩薩・月光菩薩、それに十二神将が揃いました。十二神将について、前回の続きを述べます。
まず十二神将とはいかなる仏さまなのかについて、基本的問題になります。十二神将の名前とそれぞれの本地を挙げます。子神は名を宮毘羅(くびら)大将、本地は弥勒菩薩です。丑神は名を伐折羅(ばさら)大将、本地は勢至菩薩です。寅神は名を迷企羅(めきら)大将、本地は阿弥陀如来です。卯神は名を安底羅(あんちら)大将、本地は観世音菩薩です。辰神は名を頞儞羅(あじら)大将、本地は如意輪観音菩薩です。巳神は名を珊底羅(さんちら)大将、本地は虚空蔵菩薩です。午神は名を因陀羅(いんだら)大将、本地は地蔵菩薩です。未神は名を波夷羅(はいら)大将、本地は文殊菩薩です。申神は名を摩虎羅(まごら)大将、本地は大威徳明王です。酉神は名を真達羅(しんだら)大将、本地は普賢菩薩です。戌神は名を招杜羅(しょうとら)大将、本地は大日如来です。亥神は名を毘羯羅(びから)大将、本地は釈迦如来です。十二の干支のそれぞれの護り本尊の仏・菩薩・明王ということなのです。
○十二という数は月の数でもあり、また日に名付けられた動物名でもあります、「土用の丑の日」という言葉をご存じでしょう。二月節分後には初午の日があり、十一月には酉の市の日などがあります。もちろん今年は未年、来年は申年と年にも着きました。
○いずれにしても病気は日がけ、月がけ、年をかけてゆっくり確実に治すことが肝要です。肝要は肝心、肝腎とも書きます。肝臓、心臓、腎臓という三つは特に大事です。お酒の飲み過ぎに気を付けましょう。忘年会もすぐそこです。本年も最後まで健康で頑張ってください。