ただお大師さまに祈願すること

今お大師さまにお願いしたいことはコロナを早く鎮めてくださいです。コロナウィルスによる新型肺炎は瞬く間に世界中に広がり猛威を振います。日本でもこの正月・二月から東京屋形船、北海道札幌雪まつり、また横浜停泊のクルーズ船で集団感染となり懸命な医療対応が始まり、発生地中国武漢市滞在の邦人帰還には政府特別航空便が数度派遣され、国と地方自治体一体となったコロナ禍との格闘開始です。その後、幼稚園、小中高の学校も休み、図書館・博物館・遊園地の休館休園、寺社の年中行事その他、人が集まることは何でも中止、自粛です。中国、さらに韓国からの入国を厳格化しました。そうした政府ほか諸機関、民間の努力で一応事態は小康状態になりました。少なくとも死者数は少なく抑えられました。だが三月に入るとコロナ禍は欧米諸国に拡大、世界大流行です。今夏の東京オリンピックも延期、欧米からの帰国者に患者が増大し、夜も寝ない大都市での患者が激増。それでも欧米の数とは桁の違う数字ですが、病院の院内感染が始まり事態は日増しに深刻となり、ついに四月七日夕安倍首相は緊急事態宣言を東京・神奈川・埼玉・千葉格都県の首都圏、大阪府・兵庫県の関西、それに九州福岡県を対象地域として発令しました。政府行政、地方行政、さらに民間社会、全面的な協力、自覚的対応が必要です。相当難しい闘いです。相手は目に見えない、どこに居るか分からないウィルス、巨大な中国大陸中央部の武漢市から来たものです。武漢は武昌と漢陽の双子都市、というより漢口として古来中国中に知られています。漢口は河南朱仙、江西景徳鎮、広東仏山鎮とともに中国四大鎮の一つ。長江漢水その他水路のつながりから近代では鉄道、高速道路の結節点、今日ではトヨタ・本田の日本車、欧米自動車産業や半導体電子機器製造その他が工場を連ねます。世界の技術先端地からなぜこんな厄病神が出たのでしょう。グローバリズムの弊害はつまるところ国ごとにひいては個人が背負うのですが、発生現場の中国武漢のどこでコロナが出現したか、その正体・特性は、など世界的協力の下に究明する必要があります。衆生被困厄 無量苦逼身 観音妙智力 能苦世間苦を感得した叡智を我々自身が身につけ、何としてもコロナ撲滅を成功させましょう。お大師さま、諸神仏のご加護を念じて厄災消除です。合掌

古典会だより お薬師さま