今年の干支は癸卯(みずのとう、きぼう)です。これを日本では「うさぎどし」とし、年賀状にも兎の絵が付いています。
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古典会だより-ダルマの目
一月二日・三日、拝島大師初縁日には江戸時代より続く全国一早いダルマ市が立つことで有名です。ダルマは南インド出身菩提達磨の、面壁九年座禅姿に似せた張り子の玩具で、大師が緋の衣を着ていたというので、赤く塗っています。また、底を重くして、倒してもすぐ真直ぐに立つようになっており、「七転び八起き」「不倒翁」の別称もあり、特に開運の福ダルマと呼ばれ、縁起物となり、家内安全・商売繁盛・心願成就の願いをこめるようになりました。 続きを読む
【漢字講座】第40 寅・虎(とら)
今年の干支は壬寅、壬は「みずのえ」と読み、水性を示し、寅は恐い動物である虎です。水は生きとし生けるものすべての命の源でもありますが、時に台風・津波などで猛威を振るいます。一方、虎の黄色と黒の模様は注意と安全のマークです。寅は虎、この「とら」を漢字でなぜ虎と書くかを説明しましょう。 続きを読む
古典会だより-春の七草ースズナー
春の七草は『万葉集』巻一冒頭の雄略天皇御製歌「籠コもよ み籠もち 掘串フクシもよ み掘串持ち この岳オカに 菜摘ツます児コ」とあるように、正月七日の若菜摘みが原点で、いまだ寒い中、野遊びがてら雪まの若菜を摘みとり、あつものや粥にして食べ、春の祝い福寿の願いとして来ました。ですから春の七草は、生命の根源たる食べることにかかわり、野草、雑草と言われるハコベ、オギョウ、ホトケノザ、ナズナ、後に栽培種ともなるセリ、食用に改良を加えられたスズナ蕪カブ、スズシロ大根と、鎌倉から室町時代にかけて定まり、「セリ、ナズナ、オギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草」と詠われ、江戸時代から正月七日は五節句-正月七日(人日)、三月三日(上巳)、五月五日(端午)、七月七日(七夕)、九月九日(重陽)-の一つと定められ、若菜節、七種ナナクサの祝い、七種の節句と呼びました。 続きを読む
【漢字講座】第40 北(ホクまたハイ・へ、きた)
これまで本【漢字講座】では36回に東、37回に南、38回に西と東西南北の四至、方角表示の漢字の説明をしてきました。残るは北です。北は音がホクですが、中国の近年ではハイ・へ、訓が「きた」です。 続きを読む
釈迦如来、お釈迦さまの話-その27-
仏像の姿 ここでどうしても触れておきたいことは仏像がどういう姿をしているか、どんなお顔をされているか、手や足の状態は何を意味しているのかです。これらの問いは実に多様性に富み、面白い問いです。
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慈覚大師円仁讃仰「入唐求法巡礼行記」研究-その44-
○四月五日(続) 新羅人の多く住む宿城村①に到った。僧らが密州より当地に到った理由を問うたので、答えて言う、「新羅僧の慶元・恵溢・教恵らは便船に乗って来たりてここに到った。一両日宿住しようと思う。請うらくは、勾当し愍れみを垂れてここに留めてください」と。
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古典会だより-拝島大師参詣のしるべ
拝島大師は南は奥多摩街道に接し、およそ五〇〇メートル先には多摩川が西から東に流れ、『万葉集』にも詠われた「多摩の横山」が連なります。平成六年五月三日新本堂落慶以来、同年暮には水屋水天宮、平成七年十二月二日奥多摩街道に面して総門南大門が完成、親柱二本の長さ8・20メートル、径48・00センチメートル、柱間は5・40メートルあり、これに高さ60・00センチメートル、幅30・00センチメートルの大虹梁を貫き、切妻瓦屋根が乗り、親柱に付いた控え柱にも切妻屋根を渡し、組物は大仏様の通し肘木、三手先の賑やかさ。 続きを読む
【漢字講座】第39 丑・牛(うし)
本年の干支は丑(うし)、丑の音はチュウです。指事文字で又と|との合字、又は右手、|を以て手の3指を連結して、寒気のために未だ事を為し得ぬ意味を示し、寒気の解けるのを待ち、将に手を挙げて仕事をし始めようとする意義を表します。 続きを読む
釈迦如来、お釈迦さまの話-その26-
仏陀・釈尊の多様性 お釈迦さまはどうして祀られるのでしょう。この問いは実に多様性に富み、面白い問いです。仏像が無かった時代には、お釈迦様の遺骨、遺歯、遺髪などお釈迦様の身体が塔に埋められ信仰されました。 続きを読む