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薬師如来、お薬師さんの話-その7-

拝島大師旧本堂・大黒堂奥に薬師如来・日光・月光両菩薩、十二神将が揃いました。薬師如来、お薬師さんについて、前号の続きを述べます。

○薬師如来の正式なお名前に薬師瑠璃光如来という呼び名が有ります。瑠璃光の瑠璃はガラスに似た宝石ですが、一説にはダイヤモンドだとも言います。瑠璃光は光の最上を言います。朝、東から昇る太陽の光、だから薬師の世界は東方瑠璃光世界と名づけられました。唐の時代の中国は西に波斯国のササン朝ペルシャ、イラン、更にハルシャ・バルダナ朝インドがありました。中国は東方の国でした。しかし、さらに東方海上に朝鮮新羅の国がありました。さらには日本国です。
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薬師如来、お薬師さんの話-その6-

拝島大師旧本堂・大黒堂奥に薬師如来・日光・月光両菩薩、十二神将が揃いました。薬師如来、お薬師さんについて、前号の続きを述べます。
○薬師如来の随身守護の十二神将の十二の干支のそれぞれが、実は仏・菩薩・明王が御正体であると説明しました。十二支の動物を象った干支守りの御守があります。本年の干支は申年さる年です。仏・菩薩・明王の御本地を言えば、大威徳明王です。 続きを読む

薬師如来、お薬師さんの話-その3-

拝島大師旧本堂大黒さん奥に薬師如来・日光菩薩・月光菩薩、それに十二神将が揃いました。薬師如来、お薬師さんについて前号の続きです。

○ 薬師如来は病気を治してくれる仏さまだと信仰されましたが、考えて見れば、人間、いつかは病気になります。生きているものは必ず年を取って病気になります。仏教を始めたお釈迦さまも八十歳で病気で涅槃に入られ、弘法大師空海も六十二歳で病気で亡くなっています。空海と並び日本仏教の巨匠の伝教大師最澄は病気で亡くなったのでなく、心労極まってと五十七歳で入滅しています。いずれにしても身心両面の病気病いを人間は避けることができません。今日医学が発達し医療で治そうとしますが、万全とは行きません。神仏の加護を願うこと必然です。その最高位に薬師如来は在られるのです。奈良西の京の薬師寺薬師三尊、何と健康でたくましいふくよかなお像ではないでしょうか。
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薬師如来、お薬師さんの話-その2-

拝島大師旧本堂大黒さん奥に薬師如来・日光菩薩・月光菩薩、それに十二神将が揃いました。薬師如来、お薬師さんについて前号の続きです。

薬師如来には十二大願医王善逝という称号があります。医王、大医王は人々の病気を何でも治してくれる大変な名医のこと、善逝は世尊など仏の十号のひとつです。ここで仏の誓願についてお話しします。これは阿弥陀如来が法蔵菩薩といわれた時の四十八の本願にも共通しますが、薬師如来の前世の菩薩も誓願が成就し、実現して如来になったのです。だからこの世に薬師如来が居られることは薬師の十二願の一一がすべて実行された結果ということです。そこでお薬師さんに祈れば必ずや願いがお薬師さんに伝って病気が治るのです。薬師如来はその名の通り薬の師、すなわち病気を治す名医の仏です。手に薬壷を持ち、人々の病気を治してくれる、難病の苦しみから救ってくれる仏です。ただ、単に病気を治すだけではありません。もろもろの病気を治した上に、もろもろの感覚器官、眼とか耳とか鼻とか、舌、身、意すべて機能を発達させて解脱、悟りへ導くはたらきを助けてくれる仏なのです。
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薬師如来、お薬師さんの話-その一

拝島大師旧本堂の大黒さん奥に薬師如来・日光菩薩・月光菩薩、それに十二神将が揃いました。主尊の薬師如来、お薬師さんから紹介します。

日本では仏教伝来間もない飛鳥時代を代表する法隆寺金堂の10号壁画に薬師浄土が描かれています。薬師如来が日光菩薩、月光菩薩を伴う薬師三尊です。東方薬師瑠璃光浄土とされます。因みに法隆寺金堂には釈迦如来と文殊・普賢両菩薩の釈迦三尊で釈迦浄土、阿弥陀如来と観音・勢至の両菩薩の阿弥陀三尊で西方極楽浄土、それと北方弥勒浄土です。釈迦の浄土は現在の仏の浄土、阿弥陀浄土は死後来世の彼岸の浄土、弥勒浄土は五十六億七千万年後の遠い遠い未来の世の浄土です。
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