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古典会だより-春の七草 薺なずな-

『万葉集』巻一の冒頭には5世紀後半頃活躍した雄略天皇御製歌に「籠こもよ、み籠持ち、掘串ふくしもよ、み掘串持ち、この岳をかに、菜摘なつます児、家聞かな、告のらさね、そらみつ、大和やまとの国は、おしなべて、われこそ居れ、しきなべて、われこそ座ませ、われにこそは、告らめ、家をも名をも(籠も良い籠を持ち、土掘り道具の掘串も良いのを持って、この岡で若菜をお摘みの娘さん、あなたのお家は何処か聞きたい。言ってください。大和の国は私こそが一統に治めているのだけれど、私にこそは教えてくれますか、あなたの家をも名をも)」と若菜摘みが歌われます。

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古典会だより-竹-

201612_1竹は熱帯アジアのモンス-ン地帯に豊富で、竹の字は勢い盛んで、どんどん高く伸びる姿の象形文字であり、川玉草かわたまぐさ、千尋草ちひろぐさ、小枝草さえだぐさ、或いは此君しくん、君子、抱節君ほうせつくんとも言われ、常緑で色変えず、節ふしの正しい成長ぶりから松・梅ともに新年のめでたい飾り物とされます。

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古典会だより-秋の七草 詳解-

201610_1『万葉集』に山上憶良(660-733)「秋の野に咲きたる花を指折りかきかぞふれば七種の花」「萩の花、尾花、葛花、なでしこの花、おみなえし、また藤袴、あさがほの花」と、秋の七草は千三百年以上も前から、観賞用だけでなく、食用、薬用、建築工芸用と、実に多様、有用なものでした。

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古典会だより お彼岸 続き

201608_ohagi三月二十一日ごろの春分の日、九月二十三日ころの秋分の日は、昼と夜の長さが全く同じで、その日太陽は真東から昇って真西に沈みます。その前後三日間を含む七日間を彼岸と言い、初日を彼岸の入り、春分・秋分の日は彼岸の中日、またお中日、最後の日は彼岸の明けと言われ、旧暦では二月・八月でした。春分は、冬至から太陽が少しずつ勢いを増して来て、夜と昼の長さ、寒暖の差が変転する分岐点であり、秋分は、夏至から猛威を奮った太陽が勢いを弱め、昼と夜の長さ、暑さ寒さの節目と考えられ「暑さ寒さも彼岸まで」と言われます。ただ、時には「なにごとぞ彼岸過ぎてのこの暑さ(或いはこの寒さ)」もありますが。

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古典会だより-ごはん・お施餓鬼・お盆さま-

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西暦720年編纂の『日本書紀』には、推古天皇十四年(606)夏四月八日、銅・繍の丈六(1丈6尺、約4・8メ―トル)の仏像を飛鳥寺(のちの元興寺)金堂に安置し、(食事を供える)斎を設く。これにまかり集える人ども、あげて数うべからず。この年より初めて寺ごとに、四月八日、七月十五日に、設斎すとあり、お釈迦さまの誕生祝いの灌仏会かんぶつえ、盂蘭盆会うらぼんえの始まりとされています。ついで斉明天皇三年(657)には仏教世界の中心の山である須弥山シュミセンの像を飛鳥寺の西に作り、また、盂蘭盆経のおがみ設くとあります。
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古典会だより-桜・サクラ・さくら-

201604_02△ウメ梅、モモ桃、サクラ桜、アンズ杏、カリン花梨、ボケ木瓜、サンザシ山査子、ヤマブキ山吹、ノイバラ野茨、ハマナシ浜梨、キンミズヒキ金水引、ワレモコウ吾木香、ビワ枇杷と、花の咲く順に並べての共通点はバラ科で、色、姿、形ともに美しく、多少の差はありますが、花に芳香があり、薬効成分も備わっていることです。とりわけ桜は、北半球の温帯ないし暖帯に分布し、特に東アジアに多く、十数種の野生種と自然雑種約百余種、園芸品種は三百種近くあるといわれます。春、葉の展開に先立って白色または淡紅色(いわゆる桜色)の五弁花を開き、非常に美しく、八重咲の品種もあります。
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古典会だより-春の七草・詳解・芹(せり)-

tsubaki『枕草子』正月に。
○七日、雪まの若菜つみ、あをやかに、例はさしもさるもの目近かからぬ所に、もてさわぎたるこそをかしけれ
○七日の日の若菜を、六日、人の持て来、さわぎとり散らしなどするに
とあるように、正月七日の若菜つみは、野遊びと食べる楽しみを兼ねたもので、五節供の一つとされ、七日に七草つまり七種類の菜を粥にして食べ、春の祝い、福寿の願いとしました。ただし、明治時代以前は旧暦ですから、今の暦とではほぼ一カ月遅れの期日です。
△七草の名が特定し始めは室町時代ころからで、一条兼良の『年中行事秘抄』や『拾芥抄』などに書かれ、江戸時代には七草の節句で、「セリ、ナズナ、オギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロこれぞ七草」と定まりました。
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古典会だより-松-

003△松はマツ科の常緑喬木。葉は針状で、二本葉のアカマツ・クロマツが多いのですが、五本葉のゴヨウマツ五葉松、チョウセンマツ・ヒメコマツ・ハイマツ、さらに一本、三本のものやカラマツのように落葉種もあり、世界では百種を超えます。松まつの名は樹齢が長く、風雨に耐え、霜雪の時をよく過ごし、常緑の色を堅固に保つのを、褒めての美称とされます。 続きを読む

古典会だより お彼岸 続き

pumpkin1510三月二十一日ころの春分、九月二十三日ころの秋分の日は、昼と夜の長さが全く同じで、その日太陽は真東から昇って真西に沈み、その前後三日間を含む七日間を彼岸と言い、初日を入り、春分・秋分の日はお中日、最後の日は明けと言われ、旧暦では二月・八月でした。春分は太陽が冬至から少しずつ勢いを増して来て、夜と昼の長さ、寒暖の差の分岐点であり、秋分は夏至から猛威を奮った太陽が勢いを弱め、昼と夜の長さ、暑さ寒さの節目と考えられ「暑さ寒さも彼岸まで」。ただ、時には「なにごとぞ彼岸過ぎてのこの暑さ」もありますが。

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古典会だより 蓮・ハチス・お盆さま

hasu201506ハスは熱帯アジアの原産で、アジア・オ-ストラリアに分布し、世界の熱帯・温帯で栽培され、野生化しており、わが国には縄文末期に渡来したとされ、1951年、千葉県千葉市検見川の約2千年前の地層から発見されたハスの種子が、大賀一郎博士の努力で発芽し、古代ハスと名付けられたのは有名です。地下茎は節が多く、泥の中で枝を分け、秋の末には先端が肥大化して蓮根レンコンを作り、葉は円形で楯状に柄が付き、中は浅くくぼみ、蝋ロウ質を分泌、また表面の多数の突起の間の空気のため、水を受けると丸い水玉となり白く光ります。柄は円柱形で直立、短いとげがあってザラつき、内に数条の気道が通り、切ると乳汁のような白い汁があふれ出し、細い糸があまた尾を引きます。春、小さな浮き葉が出て後、楯形の大きな葉が出、秋末に出る小さな葉は「とめ葉」といい、蓮根ができた目印とか。葉茎と花茎は区別があり、主な葉茎に寄り添って花茎が出、高さは1~2メ-トルにもなり、6,7月の朝日を受け、白・紅・淡紅色の花が芳香を放って開き、数時間後には閉じ、翌朝再び開き、3~4日後に散ります。花が開くと既に花托には蜂の巣状の穴があり、ハチスの意味が分かります。中には果実が入っています。この果実は熟すと黒色で固く、蓮肉または蓮子と呼び、軽く煎ったり、粉末にして滋養強壮の薬効ありとか。黒く固い皮の下には乳白色の養分と緑色の幼芽が用意されており、千年以上も発芽力を失わない生命力に驚きます。根の切り口の穴が茎の穴から花托の実に一貫して繋がります。

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